島原市医師会看護学校
副学校長 岩崎美千子

 島原市医師会看護学校(以下本校と称す)は、昭和30年に島原准看護婦学校として開校し、その後、より一層、地域医療に貢献できる人材の育成をめざし、平成23年4月から看護科(3年課程・全日制)のみの運営となり、島原市内、島原半島内の医療機関を中心に殆どが長崎県内で活躍しています。

 現在、看護教育においても、大学志向が強くなっているように感じています。しかし、本校は、小規模ですが、学生一人ひとりの個性を生かした教育ができる強みもあります。そこで、学生の自律性を伸ばせるように、きめ細やかな指導を行うために、小グループで学ぶチュートリアル教育や模擬患者での実際体験を取り入れたシミュレーション教育など、教育体制の充実を図っています。

 本校では、「生命の尊厳と人間尊重の信念に基づいた倫理的配慮のできる看護師を育成する」ことを教育理念としています。看護師という職業は、病気の人のみならず、その周りの人々や地域社会も含め、病気の予防や健康増進に関わります。そこで、看護師として、人々に関心を寄せ、誠実で柔軟な対応ができる豊かな人間性を育むことを大切にしています。そして、この人間性を基盤に、個人や社会の変化に対応できる看護師を育成します。

 保健・医療・福祉などの様々な分野で活躍する質の高い看護師を育成するため、長崎大学をはじめ様々な教育・研究機関の優れた講師の方々、専門領域では第一線で医療を担っている医師、看護師などの専門職の方々が教育に携わっています。そして、看護師国家試験の全員合格を目指して、教職員一同、努力を積み重ねています。

 看護師は専門職であり、自ら成長していくことのできる素晴らしい職業です。ぜひ、質の高い高等専門職業教育を提供する本校で学び、様々な分野で看護を必要としている人々のために、専門性の高い看護師を目指してみませんか。

 「看護師になりたい」と思った時は、ぜひ、島原市医師会看護学校を訪ねてみてください。教職員、在校生一同、お待ちしています。